売掛を飛ぶお客様の6割以上は実家とは音信不通にしています。その6割を10割と考えた場合に内3割の親御さんは捜索願(一般家出人)を出しています。7割は親御さんは放置に近いというかほとんどあきらめています。帰ってこないことに対してではなく、人間としての行動や未来に対する期待についてです。飛んだ本人は何も考えていない場合が多いです。
6時間前も私は埼玉県のとある実家に訪問してきましたが、既に数か月前に捜索願を出しており親御さんも困惑していました。居住確認で訪問していることを伝えて、お客様の部屋の中を見せてもらいました。ジャニーズの缶バッジや写真が散乱し、足の踏み場もなく埃(ほこり)がかぶっていました。売掛を飛ぶお客様にはなぜか、このジャニーズ系のグッズがたくさんがあり、普段はおっかけをしている人またはその商品をネットで販売している人も多いです。さらにたくさんの弁護士や金融業者やサービサーからの督促状の郵便物が届いてました。
ほとんどの行方不明になっている方の部屋を見せていただくと、たいていの場合は物が散乱してゴミ屋敷(部屋)になっています。または既に部屋の荷物が両親に捨てられて物置になっている場合もあります。親御さんに余裕があれば売掛の支払いの協力をしていただけることもありますが、今回は親御さんは過去にホストが2回程訪問し立替えており、もうできないとのことでした。両親は共働きで毎週6日間朝から晩まで働き、それに比べて本人は風俗の出稼ぎで働き月50万円以上は稼いでいるようでしたが、仕送りは一度もしたことないそうです。
親と音信不通になるぐらいなので、親への仕送りは当然なくて当たり前と思いますが、親と音信不通になっていない場合でも親へ仕送りする人はほとんどいません。
行方不明になる客の家庭事情は、5割以上は両親健在です。3割位が片親です。1割が施設育ちです。残り1割が親戚宅等育ちです。
この数字で一番に驚いたことは、売掛を飛ぶ客の半分以上はまともな家庭環境の可能性が高い(両親健在で家庭不和や虐待等ない可能性)ということです。当然に私が訪問するのはその日の数時間だけであり、その家庭事情のすべてがわかるわけではないですが、ある程度は洞察でき、親御さんからのヒアリングもして総合的に判断すると「まともな家庭環境」であると推測できるという意味です。さらに客の中にはインターナショナルスクールにて小中を過ごしおりさらに留学経験豊富で親御さんも格式ある仕事であったという場合もありました。または父親が大企業の代表取締役や役員であったということさえもあります。なぜ風俗で働くのか普通の人には理解できないと思います。
最後はお客様自身の価値観であるため何もいえず、また仕事に上も下もなく、全うに働いていれば私はその人の生き方を否定はしませんが、売掛を飛び(他人の財産を侵害する)その結果、ホストだけではなく親御さん等の家族に迷惑(不特定多数が自宅に押し掛けたり等)をかけるのは、かなりの問題と思います。