一括払いと分割払いの考え方
(ホスト向け)(弁護士向け)

私が毎回、お客様と接する場合には、現在の状態(債務不履行理由)について確認し、見るべき資産がなければ、毎月1万円または毎月5千円ずつの和解を提案します。
または一括で払える場合や、見るべき資産がない場合でも減額なら一括払いできそうならば、減額和解を提案することがあります。

売掛の満額を一括支払いができれば理想で、できない場合が多く、たいていは分割払いになります。
当然分割払いといっても毎月払いだけではなく毎週払いでも合意があれば有効です。
当然に毎日払いも合意があれば、有効で合法です。
(※ただし出勤する都度で、かつ日払いの妥当額でありお客様の生活に支障ない分)
⇒仕事していない日や体調不良や生理休暇は除くと和解書に書きましょう。
お客様の肩を持っているわけではなくホストが裁判して最後に勝てるようにアドバイスをしています。

 

【お客様が支払いできる理由】
理由は、ホストクラブに通ってるお客様の7割以上は風俗で働いており、その風俗業界のソープランドやデリバリーヘルスなどの給与は全額日払いです。
風俗の出稼ぎに(震災復興のために頑張っている建設作業員を対象にしたその町や田舎の観光名所近くの繁華街のソープやデリに稼ぎにいくこと。)行った場合には、最低保証という給与保障が付き、1日あたり指名が取れなくとも5万円保障などある場合もある。当然に指名が付けば+αです。
たいてい出稼ぎは1週間~3週間位である。出稼ぎから戻ってきたら、普通に50万円や100万円を稼いでいる場合もあります。
よって、借用書(準消費貸借契約)において、月末に50万円の一括払いや、毎週月曜日に5万円ずつの支払いはお客様との合意があれば有効です。

 

【客代理人弁護士の主張】
この部分を知らないまたは勘違いしているまたは何かと反論(弁護)しないといけないために主張してくる客代理人の弁護士が、「わずか1カ月以内に50万円の支払いはおかしい」や「毎週5万円払いは完全な暴力的な返済方法であり通常想定し難く、この契約そのものは公序良俗違反であり無効である。」などと主張してきますが、ホスト(またはそこの店長や支配人や社長)との合意が自然な状態であれば有効になります。

 

注意
ただし本当に何の強要もなく本当にお客様が納得していればです。
交渉記録の過程においては必ず録音すること!

必ず録音は、はじめにどこのお店で、いくらの売掛があるかの話をしてから本題に入ってください。

ホスト「どうやって払っていくか提案してみて」
ホスト「無理ない範囲でかまわないから、どうしたいか、自分で考えてみて」
相手に任意で言わせており、ホストは相手の希望に沿った和解と後からでも主張できる。

 

ホスト「出稼ぎに行ってこいや!稼いでこい!」や「スカウト紹介する!」
職業安定法違反(有害業務斡旋)になります。風俗嬢に風俗を紹介してもそうなります。

ホスト「全額大丈夫だよな?なんでダメなの?どうして?舐めてんの?」
これはお客様を誘導している内容でありグレーでありたいていは無効です。

ホスト「出稼ぎに行くんでしょ?全額もってこいや!1円も自分のために使うなよ!」
完全にホストだけのためにお客様を稼働させており、違法性が出てきます。
通常は勝訴判決出てからの給与差押えでも4分の1までで、さらに法律によらなくとも仮に合意があったとしても全額は、さすがにおかしく本当に暴力的と判断されます。
仮に全額を強い希望で払いたいと言っているお客様がいればもちろん認められますがその場合は、そもそも完済して、既に終わっている話であり、そもそも代理人弁護士が付いたりまたは裁判になっていません。トラブルになっていません。

トラブルは似て非なるものが多く、実際には双方の会話をすべて聞いてみないと私も判断できないですが、おおまかに説明すると上記の通りです。

法律はケースバイケースですが、普通(自然)に話をして、普通に接していれば違法性はないです。普通とはホスト自身が同僚キャストまたは友人と話している状態が普通です。それを意識してください。

毎回、いろんなホストのやりとりの会話録音を聞いて、ホスト達にフィードバックしてアドバイスをしていますが、特に若いホストではホストの完全ご都合主義になっている場合が多いです。または9割位ホストに有利な状態が多いです。もちろんその意図は、ホスト自身も、お客様を甘やかせたくないという思いがあり、しっかりお客様を管理していきたいと思うところがあるからです。

その理由はお客様に対して、毎月最低1万円の支払いで和解したとしたら、もう1万円を超える返済については期待できなくなります。途中で出稼ぎに行って稼いできたら、そのお金の全部をもって新たなホストクラブの新規開拓または既に気になっているまたは既にもう通っている他店ホストクラブに行き全額をイベントのタワーなどで使ってしまい、数か月後にはそこの新たなホストククラブで新たな売掛が発生している状態になってしまうからです。
一般人が聞いてもあきれる内容です。
お客様は通常は1店舗通っていれば3店舗は通っている場合が多いです。
さらに「本担(ほんたん)」といい、この「ほんたん」が一番メインのホストであり、ここの売掛は払うけど、他のホストの売掛は知らない(払いたくない)というお客様はかなりいます。好きな人には払うけど、飽きてしまったり喧嘩別れしたホストの売掛は気持ち的にも生理的にも払いたくないという傾向のお客様が多いです。(売掛を飛ぶ女性の9割以上は感情で動きます。そこに常識や法律的思考は一切ないです。)または単に「めんどくさいから払いたくない」と言うお客様も。さらに少しバイアスが入ったロジカル(論理的)なお客様だと、「形のないものに払いたくない」や「売り掛けを支払いしたその先には何もないから支払いたくない」や「借金毎月払うモチベーションないし」とまで言ってきます。

仮に毎月1万円ずつの和解になったとしても数ヶ月後には遅れる可能性もあります。これが1年以上経ってくるとさらに途中で払わなくなる確率はさらに高まります。
この度に客に督促したりや実家に訪問したりするとホストやお店自体もペイできなくなります。

だからこそ、最短で完済を目指して、完済まで客を管理する必要があり、簡単に甘やかして、毎月1万円で折れるわけにはいかないという思考がホスト達にはあります。
このホストの思考部分についても弁護士は汲み取る必要があります

その理由は逆に弁護士がお客様から相談を受け、着手する場合には、なるべく最短での着手金、できれば着手時に全額受け取ることが望ましいということです。

だだし場合(着手金が高額な場合やこまめに管理しないとダメになりそうお客様)により弁護士はお客様を毎月や半月払いなどで5万円や10万円ずつなどで管理(あやす)してもよいでしょう。

 

余談

お客様はお金を作る能力は相当持っています。ただ管理できない人が多いです。
この本質がわかっていると、最短での回収はもちろん分割でも容易にお客様を管理できます。
ナンバー1ホストはこれを巧みに使います。