ホストとの距離は適度か適当に(弁護士向け)

ホストに回収率の話をする際には回収できないリスクについて、充分に説明し、着手金は10万円以上はもちろん成功報酬は回収してからではなく、債務名義を取ったら成功報酬にしましょう。また動産執行や預金差押えや客の自宅訪問でも別途の実働の手数料を必ず取りましょう。でないと舐めれます。

理由は債務名義あっても回収できる確率が低いからです。(ホスト業界では)

ディープブッラクという客の特性として、返済能力がなく、それ以前に行方不明者が多いからです。(ただし客は金を作る能力は、裏引きや風俗等で高いですが、その金が返済に使われる可能性は低く、新たなホストクラブ開拓に使われます。)

よって見込みを立てて、回収したら成功報酬にするのは危険です。仮にそれが折半だとしてもです。私が既に債務名義を持っているものでも、100件以上は回収できていません。

ホストに法解釈を説明しても理解しません。まして19歳や20歳の人生経験や金銭の回収経験もなく、さらにこのディープブラック客という質の悪い債権であれば尚更です。

営業終了後などにホストの男の子達からよく相談を受けます。内容としては弁護士に依頼したけど、全然動いてくれないや「必ず回収すると言っていたのに嘘付きだ」などです。回収の難しさを全く分かっていないためにそうなります。さらに弁護士が10のことをホストに伝えても、一般常識や一般的な思考を持っていない男の子もいるために、ホストは都合のよい1のところしか覚えていません。当然に弁護士も「必ず」と言うことは考えにくいですが、ホストは弁護士のホームページや言葉から「回収率が高い」や「様々な方法で回収案を提案し効率的に回収する」など、そのように期待されるニュアンスを聞けば、そう錯覚して、必ず回収できると聞いたとなります。

弁護士は有資格者であり法律含めた回収のスペシャリストであり必ず回収してくれるという信念を持っているから、夢を見てそう錯覚するホストが多いです。

私でさえ私自身の売掛及び運営するキャスト全員の福利厚生として回収し、その回収率は50%であり、回収できなかった残50%のホストの男の子達とは心が離れることもあります。結果、退店したり移籍したりしてしまいます。

よってあまりホスト業界での売掛に関しては本当にやばい客(私の偏見ではなく事実です。)が多いので、あまり期待させることはホストには言わず、場合により依頼を断ることも重要と思います。

弁護士がこの売掛回収の着手金を0円ですることはあり得ない話であり、さらに勝訴判決まで取り様々な行動までして、後々ホストから「全然取れてないじゃないですか!」と理不尽なクレームがいくことも多いと思いますので、ホストに対してはクールに対応してください。当然にホストは1円も回収できていなければ弁護士を替えてみたいなどはじまります。さらにやばいホスト(たまにいます)は、運営者だろうと弁護士だろうと、下記のように突っかかってきます。

「なんで回収に何年もかかってるんですか?」

「もっとえぐい人知ってるんで、もう手を引いてください!」

「もう時効になったので弁償してください。」

など平気で言ってきます。

弁護士とホスト(全員ではないが)では水と油と考えてもよいです。

弁護士の時間は一般人よりも、かなり貴重であり機会損失や機会費用を真剣に考えて行動されたほうがよいです。舐めてくる人間は相手にしないことです。

成功の定義についてはすべて書面化して、客の自宅訪問の際も実働は半日2万円以上などつけるべきです。特に若い男の子は基本、回収している相手の気持ちになって考えられない人が多いです。